エジプトの伝統的な家庭料理「モロヘイヤスープ」の作り方

栄養価の高いモロヘイヤは、今が旬!エジプトの市場には、新鮮なモロヘイヤが並んでいます。エジプトで売られているモロヘイヤは、生のモロヘイヤ、乾燥モロヘイヤ、冷凍モロヘイヤの3種類ありますが、夏の時期しか食べられない生のモロヘイヤは、格別に美味しいです。

 モロヘイヤの語源

エジプト では5000年以上前から栽培されていたモロヘイヤは、アラビア語で「王様の野菜」を意味するアラビア語「molokheiyaムルキーヤ」が訛り、モロヘイヤとなりまし た。

モロヘイヤスープのベース

モロヘイヤスープを作る時に使うスープベースは、チキンのスープが一般的ですが、エジプトではうさぎのスープが好まれています。また、牛肉のスープ、魚のスープを使用することもあります。

エジプト流モロヘイヤスープの作り方。

 材料(4人分)

・生のモロヘイヤ    1~2束 (冷凍モロヘイヤは1パック500g)

・チキンストック    4カップ

・にんにく                    5かけくらい(細かく刻むかすりおろす)

※ エジプトでは、コリアンダー、塩にんにくをすり鉢で潰して香りを出します。

・バター またはサムナ        適量

・チキンコンソメ(固形スープ)     1個

・コリアンダー                               適量

・塩コショウ                                少々

エジプトで使用されている

「すり鉢」

モロヘイヤを刻むための包丁

※日本製と記載されている。

モロヘイヤを刻んでいる様子

作り方

1. 生のモロヘイヤは、茎から葉をとり、洗って乾燥させます。葉が乾いたら細かく刻みます。

※少量のチキンストックと一緒にフードプロセッサーにかけてもよい。

2.スープストックを沸騰させ、刻んだモロヘイヤを入れて再度沸騰したら、弱火にして10分くらい煮ます。

3.この間に、小鍋にバターを熱し、すりおろしたニンニクとコリアンダーを炒めニンニクがきつね色になったら、スープに加え、さらに2から3分煮ます。

4.塩コショウで調整しますが、お好みでチキンコンソメ(固形スープ)を入れて下さい。

小鍋にバターを熱し、ニンニクとコリアンダーを炒めている様子。

食べ方

  • モロヘイヤスープ、チキン、ご飯と一緒に食べるのが定番の食べ方です。
  • チキンストックを作った時に使用したチキンは、サムナ又はバターを使ってフライパンで焦げ目がつくまで焼いた後、お好みで塩コショウをかけていただきます。

 

まとめ

子供から大人まで人気のある食べ物の一つ「モロヘイヤスープ」。

生のモロヘイヤを使うと、下準備が面倒ですが、冷凍モロヘイヤに比べて断然美味しいです。

エジプトの母にチキンと言われ食べさせられたのはうさぎのお肉でしたが、チキンより柔らかくて美味しいかったです。

エジプトへお越しの際は、日本では珍しいうさぎベースのモロヘイヤスープを是非お召し上がりください。

この記事を書いた人

りむ

沖縄県出身エジプト在住。
小学生の頃から常に夢をもち、目標設定を繰り返しながら人生を切り開く生き方を貫く。
「何歳になってもチャレンジできる。学ぶことに終わりはない」をモットーとし、子育てをしながら日本とエジプトの架橋「グローバル公民館」や個人メディア「りむラボ」を運営している。