犠牲祭の定番料理「ファッタ」の作り方

イードムバラク!(イードおめでとうございます。)

今日は、イスラム教の大事な祝日「犠牲祭(イード・アル=アドハー)」です。

毎年イードの日には、羊や牛、やぎなどを解体します。これは、アッラー(神様)から息子のイスマーイールを犠牲に捧げるよう啓示を受けた預言者イブラヒムが、息子を犠牲として捧げようとしたところ、彼の信仰心を確認したアッラーが息子の代わりに天から羊を送り、親子を祝福した事に由来しています。

解体されたお肉は、1/3は自分の家族、1/3は親戚、1/3は貧しい人に配ります。

今回は、犠牲祭(イード・アル=アドハー)の定番料理「ファッタ」の作り方をご紹介します。

ファッタの材料

①スープの材料

羊の肉 1Kg

玉ねぎ 小1個

トマト 1個

人参 1本

生姜 少々

ローリエ  3枚

カルダモーン 3粒

シナモンステック 1本

塩、コショウ 適量

②トマトソース材料

トマト4個

ニンニク 5片

塩、コショウ 適量

酢大さじ1

③お米の材料

お米3合

バター 大さじ1

サラダ油大さじ1

④パンの材料

アエーシ(エジプトのパン)ない場合はピタパンで代用2~3枚

バター大さじ1

作り方

1.スープの作り方

  1. 肉は大きめに切る。
  2. 鍋にお水を多めに入れ沸騰させる。沸騰させたお湯に肉、玉ねぎ、ローリエ、人参、生姜、トマト、シナモンステックを入れ、約1時間お肉が柔らかくなるまで煮る。
  3. 肉が柔らかくなったら塩、コショウを入れて味付けする。

2.米の炊き方

  1. 米を洗って水を切っておく。
  2. 鍋にバターとサラダ油を入れて、米を軽く炒める。
  3. 炒めた米に、沸騰した水600ccを加えて、塩を入れ、固めに炊く。

3.トマトソースの作り方

  1. 鍋にバターを溶かし、みじん切りにしたニンニクを炒めたあと、酢を入れる。
  2. トマトをミキサーにかけて鍋に加え煮詰める。塩、コショウで味付けする。

4.パンの作り方

  1. アエーシ(エジプトのパン)は、適当にちぎって、バターと一緒にフライパンで固くなるまで焼く。

5.盛り付け方

①深めのお皿にアエーシ(エジプトのパン)を敷き詰め、肉の茹で汁をたっぷりかける。

②①で敷き詰めたパンの上にご飯を敷き詰め、トマトソースをかける。

③お肉は、ご飯の上に乗せる。

ポイント!
肉は柔らかくなるまで時間をかけて煮る。スープをパンとライスに染み込むぐらいたっぷりかける。

まとめ

このファッタは、義理の母が作ってくれました。新鮮なお肉で作ったファッタは、羊の独特の臭みがなく、とても美味しいです。

今回は、羊の肉を使いましたが、牛肉で作ったファッタもとても美味しいです。

エジプトへお越しの際は、現地のファッタを是非お召し上がりください。

この記事を書いた人

りむ

沖縄県出身エジプト在住。
小学生の頃から常に夢をもち、目標設定を繰り返しながら人生を切り開く生き方を貫く。
「何歳になってもチャレンジできる。学ぶことに終わりはない」をモットーとし、子育てをしながら日本とエジプトの架橋「グローバル公民館」や個人メディア「りむラボ」を運営している。